診療案内
要精密検査の方に対して、CT 検査、血液検査、喀痰検査 、肺機能検査などを行い今後の方針を決めていきます。当科で経過観察を行う場合の他、より高度な精密検査や治療が必要な場合には、適切な医療機関にご紹介いたします。また、抗酸菌症に関した検診や、じん肺・石綿手帳健診も行っています。
~医療情報豆知識~
●進行した肺がんは手術ができません
肺がんはすべてのがんの中で最も死亡数が多く、昨今では年間7万人以上の方が亡くなっています。早期の肺癌は症状が出にくく、血痰、呼吸困難などの症状が出てから肺がんと診断された時には進行していて、手術ができないことも 少なくありません。そのため、早期発見が重要です。禁煙をし、検診を受けて、精密検査が必要となったら、必ず受診しましょう。
●検診で「肺がん疑い」と言われました
「肺がん疑い」と言われて、びっくりされたと思います。検診は見落としを少なくするため、少しでも疑いがある方に精密検査を勧めますので、異常を指摘されてもほとんどの方は肺がんではありません。当センターでは速やかに検査を行い、なるべく早めに方針を決定し、受診された方の不安を解消するように心がけています。過剰に心配する必要はありませんが、必ず受診してください。
●異常影の精密検査/受診したその日に CT検査をして結果を説明します
検診等の胸部エックス線検査で異常を指摘されたら受診してください。原則、 受診された当日に CT検査を施行し、その結果を説明します。CT 検査にて肺癌が疑われる場合や、気管支鏡検査等さらなる検査が必要な場合は、速やかに専門病院へ紹介します。しかし、ほとんどの方は心配ない陰影であり1回の診 療で終了となるか、小さな陰影のため経過観察となります。年の単位で経過観察が必要になることもありますが、当センターで責任をもって対応します。
●痰の細胞診/痰から肺がんが見つかることがあります
肺がん検診では長期間の喫煙歴があり、肺がんのリスクが高い方に対し、痰の中にがん細胞を認めないか検査をしています。がん細胞を認めれば、治療が必要になりますが、「中等度異型(ちゅうとうどいけい)」といって、正常細胞かあるいはがん細胞か判断できないことがあります。その場合は、さらなる痰の検査、胸部エックス線検査、CT 検査等を行い、方針を決めていきます。
●結核・非結核性抗酸菌症/結核は誰にも感染する可能性があります
胸部エックス線検査にて異常影を指摘された時には、結核などの感染症であることもあります。当センターでは、CT 検査に加え、喀痰検査、インターフェロンガンマ遊離試験(結核に感染しているかどうかを調べる血液検査)にて結核かどうか の診断をします。肺結核の確定診断が付いた場合や発症が疑わしい場合は専門病 院へ紹介します。結核に感染はしているものの発症していない(潜在性結核感染症)と判断された場合は当センターで内服治療または経過観察します。 肺結核の方の接触者が感染や発病していないかどうかの検査(接触者検診)や、結核罹患者の多い国からの帰国者や入国者に対して、保健所等と協力しながらスクリーニング検査を行っています。 近年は、非結核性抗酸菌症が増加しています。この疾患の診断には年余に及ぶ時間がかかることも稀ではないですが、画像検査で経過観察を行うとともに、喀痰、血液検査などを行い、治療が必要な場合には専門の医療機関に紹介します。
●慢性閉塞性肺疾患(COPD)/咳、痰、息切れの症状はありませんか?
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、長期間の喫煙により、肺の機能が低下し、咳、痰、息切れ等の症状が出る病気です。市町村の検診で、慢性閉塞性肺疾患が疑われる方 に対し、肺機能検査、CT 検査等を行って診断し、治療の必要性を判断します。
●禁煙支援
当科では、ニコチン依存症が疑われる方を対象に、バレニクリン(商品名チャンピ ックス)を使った禁煙支援を行います。服薬期間中は、車の運転を避けて頂く必要 があるなど様々な制約がある薬ですが、ご興味のある方は、ファイザー製薬のホームページ<まずはニコチン依存度チェック!>で、自身のニコチン依存度をチェックしてみてください。最終的な診断の確定は医師によりますが、このテストで5 点以上ならばニコチン依存症の可能性があります。①このテストで5点以上、②喫煙指数(1 日の喫煙本数×喫煙年数)200 以上、③禁煙への意思(すぐに喫煙した いと思っていること、当方がご用意する文書への同意)、④禁煙プログラムへの文 書同意(禁煙治療プログラム(初診から12 週、計5 回)の説明を受け、文書で同意することで、保険適用となります。再治療の場合でも、前回の治療から 1 年以上 期間が空いていれば保険適応が可能です。ご希望の方は、ご相談ください。
●じん肺・石綿手帳健診
じん肺・石綿手帳を発行された方に対し、労働局からの依頼に基づき、検診を 行っています。
■検査 ・単純 CT 検査(造影 CT 検査は行っていません)
・呼吸機能検査
・喀痰細胞診検査
・喀痰抗酸菌検査/一般細菌検査
・結核感染診断検査:インターフェロンガンマ遊離試験(QFT 検査・T-SPOT 検査)

- エックス線写真/症状が出る前に検診で見つけましょう

- CT 検査/経過観察が必要にな ることもあります

- インターフェロンガンマ遊離 試験/血液検査で結核感染を調べます

- 呼吸機能検査/息切れしませんか?



