ノロウイルス検査
お問合せ・お申込み:一般検査課
TEL 043-246-8658
財団では、平成27年10月からノロウイルス検査が受けられるようになりました。
検体及び検体量
小指の頭大(約5g)の便(検査用の便は、当財団の受付で購入した専用容器に入れてください)
検査方法
イムノクロマト法
検査所要日数
3~5日
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ノロウイルスの感染経路
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1.人からの感染①ノロウイルスの患者や感染者の便や吐ぶつに含まれているウイルスが、患者等に触れた第三者の手指を介して直接的に経口感染する場合、患者等の手指を介してドアノブなど人がよく触れる場所に付着し、これに触れた第三者が手指を介して間接的に経口感染する場合などがあります。特に、学校や老人施設などの共同生活施設では、この様な感染経路で多くの患者が発生することがあります。②患者の吐ぶつを処理した跡を消毒しなかったことで、残っていたノロウイルスが埃とともに舞い上がり、これを吸引することで感染することがあります。2.食品からの感染①ノロウイルスに感染した人が手指を十分に洗わずに調理などをすることで食品をウイルスで汚染し、この汚染した食品を食べた場合に感染します。②ノロウイルスが蓄積している二枚貝やノロウイルスが付着している食品を生や十分な加熱をしないで食べた場合に感染することがあります。
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ノロウイルスの感染を予防しましょう!
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1.手洗いをしっかりと!
特に、調理や食事の前、トイレの後、調理後は石鹸でよく手指を洗い、流水で十分に流しましょう。
2.「患者や感染者からの感染」を防ぐ!家庭や集団生活している施設等でノロウイルス感染が発生した場合、患者や感染した人の便や吐ぶつに含まれている
ウイルスが手指を介して経口的に二次感染する場合、吐ぶつを処理した跡に残ったウイルスが埃と共に舞い上がり、
これを吸引することで感染する場合などがあります。この様な感染は、患者等に触れた後や患者等がよく触れる場所
をさわった後に手指の洗浄を十分に行うこと、吐ぶつを処理した跡の消毒を十分に行うことで予防することが可能で
す。3.「食品からの感染」を防ぐ!①ノロウイルスは、加熱することでウイルスの活性を無くすことができます(不活化)。ノロウイルスに汚染されて
いる恐れのある二枚貝などの食品中のノロウイルスを不活化するためには、食品の中心部を85℃~90℃で90秒間
以上加熱する必要があるとされています。加熱して食べる食材は、中心部までしっかりと火を通すことで感染を
予防することができます。
②ノロウイルスに汚染した調理器具や調理台は、次亜塩素酸ナトリウムや加熱によりウイルスを不活化することが
できます。次亜塩素酸ナトリウムで不活化する場合には、調理器具を洗剤などを使用して十分に洗浄した後、次亜
塩素酸ナトリウム(塩素濃度 200ppm)で浸すように拭きます。また、加熱により不活化する場合には、熱湯(85
℃以上)で1分以上の加熱が有効です。
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ノロウイルスに感染したら?
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ノロウイルスに感染すると、約24~48時間(潜伏期間)経過後に吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、などの症状が出ます。通常、これらの症状が1~2日
続いた後に治癒し、後遺症もありません。また、健康で体力のある方は、感染しても発症しない場合(不顕性感染)や、軽い風邪のような症状の
場合もあります。ただし、子どもやお年寄りなどでは重症化することがあるため、特に注意が必要です。
現在、ノロウイルスに効果のあるワクチンや抗ウイルス剤はありません。体力の弱い乳幼児、高齢者が感染した場合には、脱水症状を起こしたり
体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行います。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
下痢止め薬は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけ
の医師にご相談ください。
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ノロウイルスの不顕性感染を確認しましょう!
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ノロウイルスに不顕性感染(※)している食品従事者などを介してウイルスに汚染された食品を原因とする食中毒の集団発生事例が、近年増加傾向
にあります。不顕性感染者は、下痢等の症状がないことから手洗いなどの感染予防措置をおろそかにする場合があり、これが原因で無意識に施設を
汚染し、集団発生の感染源になる可能性があります。
食品取扱従事者は、不顕性感染を早期に把握し、感染者からの二次汚染による食中毒を防ぐためにノロウイルス検査を受けることが重要です。※不顕性感染とは
感染していても症状があらわれない場合をいいます。