調査研究・助成事業

「子宮頸がん検診に関する共同研究」について

ちば県民保健予防財団と市原市は、子宮がん検診の受診  率向上とがんの早期発見を目指して、共同研究を実施しました

 子宮頸がんの主な原因は、性交渉によるヒトパピローマウイルス(以下、HPV)の感染であることが分かっています。子宮頸がんは、HPVワクチン接種と子宮頸がん検診により予防が可能といわれていますが、日本では、HPVワクチン接種の積極的勧奨が中断され、また、検診受診率も先進国の中で顕著に低いのが現状です。このような対策の遅れから、日本では子宮頸がんにかかる女性が増加しています。
 この研究は、自分で膣内の粘液を採取し、HPVの感染を調べる検査(以下、自己採取HPV検査)が、検診受診率向上とがんの早期発見に役立つかを判断するために実施しました。

 

 

 

お知らせ

論文作成のためのデータ固定が全て終了しましたので、研究参加の辞退および同意の撤回の受付は終了しました。

論文投稿時のデータセットの共有について

本研究の結果は、医学雑誌や学会で報告します。近年、医学雑誌に論文を投稿するにあたっては、研究の透明性および再現性を確保するために、解析を再現できる最低限のデータセットを共有することが求められるようになりました。この要求に対応するため、論文の投稿にあたっては、最低限のデータセットを共有いたします。その際、共有するデータセットは、研究IDや生年月日などの情報はすべて取り除き、個人が特定できないように加工します。データセットは、①公的リポジトリ―に登録する、②論文とともに雑誌社に提出する、③データ共有希望者の申出により当財団からデータセットを提供する、のいずれかの方法で共有します。

研究の同意を撤回したい場合は、問い合わせ先に連絡ください。情報は、研究に利用せず、共有しません。
同意を撤回した場合であってもそれを理由に不利益を被ることはありません。
ただし、論文作成のためデータを固定した後には同意を撤回できませんので、ご了承ください。

問い合わせ窓口
ちば県民保健予防財団調査研究部
電話番号:
043-246-8606
担当:羽田明、藤田美鈴
受付曜日・時間:月~金(祝日を除く)・午前9時~午後5

研究の成果

1. 自己採取群とコントロール群の検診受診率および中等度異形成以上の発見率を比較した論文
Fujita M, Nagashima K, Shimazu M, Suzuki M, Tauchi I, Sakuma M, Yamamoto S, Hanaoka H, Shozu M, Tsuruoka N, Kasai T, Hata A. Effectiveness of self-sampling human papillomavirus test on precancer detection and screening uptake in Japan: The ACCESS randomized controlled trial. Int J Cancer. 2024;155:905-915. doi: 10.1002/ijc.34970.

2. 自己採取HPV検査受診者に対するアンケート調査結果を報告した論文

Fujita M, Nagashima K, Shimazu M, Suzuki M, Tauchi I, Sakuma M, Yamamoto S, Hanaoka H, Shozu M, Tsuruoka N, Kasai T, Hata A. Acceptability of self-sampling human papillomavirus test for cervical cancer screening in Japan: A questionnaire survey in the ACCESS trial. PLoS ONE 2023;18:e0286909. doi: 10.1371/journal.pone.0286909

 

対象者

2021年度の市の子宮頸がん検診の対象者である30-59歳の女性のうち、自己採取HPV検査を受け、アンケート調査に回答した1,192



プレスリリースの原稿

3. 自己採取HPV検査の受診率、各手順にかかった時間、有害事象の数(0件)などを報告した論文 

Fujita M, Nagashima K, Shimazu M, Suzuki M, Tauchi I, Sakuma M, Yamamoto S, Hanaoka H, Shozu M, Tsuruoka N, Kasai T, Hata A. Implementation of a self‑sampling HPV test for non‑responders to cervical cancer screening in Japan: secondary analysis of the ACCESS trial. Sci Rep. 2022;12:14531. doi:10.1038/s41598-022-18800-w

 

4. 研究計画の論文

Fujita M, Shimazu M, Nagashima K, Suzuki M, Tauchi I, Sakuma M, Yamamoto S, Shozu M, Hanaoka H, Tsuruoka N, Kasai T, Hata A. Study protocol of the ACCESS trial: a randomised trial to evaluate the effectiveness of human papillomavirus testing by self-sampling in cervical cancer screening uptake and precancer detection. BMJ Open. 2022;12:e049803. doi:10.1136/bmjopen-2021-049803

書類のダウンロード

研究説明書(全対象者用)

研究説明書(自己採取HPV群用)

総合センターへのアクセス

■ 徒歩の場合

JR京葉線、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」から約17分又は京成千葉「西登戸駅」から徒歩約15分

■ バスの場合

コチラの時刻表をご参照ください。

■ お車の場合

カーナビに財団の代表電話番号(043-246-0350)をご入力いただき目的地に設定してください。

ページトップへ