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遺伝カウンセリング外来について

ちば県民保健予防財団では、平成28年10月より、がんの遺伝カウンセリング外来を開設しました。
当面は遺伝性乳がん・卵巣がんを対象としますが、それ以外のがんについての遺伝カウンセリングをご希望の場合は先ず担当医にご相談ください。

遺伝性のがん(家族性腫瘍)とは

がんの9割以上は50歳以上の中高年に発症し、生活習慣の改善やがん検診が予防に有効とされています。これに対して、遺伝性のがんは

  • 若い年齢で発症する
  • 複数の臓器にがんができる
  • 家系内にがんの方が多い

等の特徴があり、乳がん、卵巣がん、大腸がんの5~10%に見られます。
通常のがん検診だけでは早期発見が難しい場合があり、遺伝子診断を活用することにより効率的ながん検診を受けることが可能となります。

遺伝カウンセリングとは

遺伝カウンセリングは、遺伝性疾患の患者さんやその親族、あるいは遺伝について不安や悩みを抱えている方々を対象としています。そのようなご心配をお持ちの方に、遺伝学の専門知識を持つ医師、看護師、検査技師などが、遺伝に関する情報を提供し、また遺伝子診断を受けるべきか否か、どのような治療を選ぶか等について、ご自身で決めていただくためのお手伝いをいたします。ご自身や血縁者が同じ病気に罹り、その病気が遺伝するものなのかどうか、心配な方はご相談ください。

遺伝カウンセリングでは、あなたや血縁者の病気に関する情報をお聞きして、遺伝性のがんのリスクが高いかどうかを評価します。遺伝カウンセリングを受けた方が全て遺伝子検査を受けていただくわけではありません。遺伝カウンセリングを通して、遺伝子検査の意義、限界等を理解していただいた上で、検査を行うかどうかを決めていただきます。

当外来では、遺伝性乳がん・卵巣がんなどのがんの遺伝カウンセリングを主な対象としております。胎児に対する出生前診断、血縁関係の有無のための遺伝子検査等は当外来における遺伝カウンセリングの対象となりません

遺伝性乳がん・卵巣がん症候群と遺伝カウンセリングの活用

乳がんの中には、「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)」と呼ばれる、遺伝要因がとても強いものがあることが分かっています。研究の結果、BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子と呼ばれる2つの遺伝子のどちらかに変異(変化)があると、乳がんだけではなく、卵巣がんなどにもなりやすいことが分かっています。

若い年齢で乳がんになった、両乳房に乳がんができた、本人や家族に乳がん・卵巣がんと診断された方が2名以上いる場合、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群のリスクが高いと言われており、BRCA1/2遺伝子に変異があるかどうかは遺伝子検査で調べることができます。
変化のある遺伝子は、親から子へと、性別に関係なく2分の1の確率で受け継がれますので、遺伝性かどうかを判断することは、ご血縁者の健康管理に役立つこともあります。

遺伝性乳がん・卵巣がんは、乳がん・卵巣がんの5~10%程度と考えられていますが、ご自分が該当するか不安な方、遺伝子検査を希望される方は、是非、遺伝カウンセリングをご活用ください。自分らしい選択や行動ができるよう、専門家がお手伝いさせていただきます。

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