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元気の秘訣 眼科医に聞く「眼についての疑問」(前編)

疲れ目の正体って何?効果的な紫外線対策は?
目の健康に関するさまざまな疑問について、かわばた眼科の川端秀仁先生に伺いました。
※広報誌vol.54(平成29年7月1日発行号)に掲載したインタビューの続きです。

*広報誌インタビュー記事はこちら→ PDF

ドライアイ ◆ ドライアイの原因を知ろう

Q.ドライアイの人たちはどういったことに気を付けたらいいのでしょうか。

A.「様々な要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある」というのがドライアイの定義です。ドライアイにより、視機能の低下が引き起こされることもわかってきています。ドライアイの原因としては、以下の4つがあげられます。

【空気の乾燥】
空気が乾燥していると、目の表面から涙が蒸発しやすくなります。このためドライアイの人の多くは、秋から冬にかけての季節の変わり目や、クーラーの利いた部屋にいると目が乾きます。
【瞬きが少ない】
何かに集中していると、瞬きの回数が減ります。その結果、涙の蒸発が進み、涙の分泌自体も低下して涙の膜が途切れてしまいます。最近はパソコンや携帯電話などの普及により、瞬きの回数が少ない人が増えています。
【瞬きが不完全】
瞬きの瞬間にしっかりまぶたを閉じていない人がいます。そうすると、瞬きをしても眼球表面の下の方がいつも潤っていないことになります。眠っている時に薄目を開いている人や、コンタクトレンズをしている人に多い傾向があります。
【コンタクトレンズの装着】
コンタクトレンズが水をはじくために、目が乾燥することがあります。また、角膜が覆われていて感度が鈍くなることや、瞬きが不完全になることで、涙の分泌が低下します。

これらの原因を踏まえ、瞬きすることを意識したり、空気が乾燥している場合やコンタクトレンズを装着している場合は、目薬を定期的にさすといった対策を行うと良いでしょう。また、定期的に眼科で検査を行い、適切な指導のもと対策を行ってください。

カラーコンタクトレンズ ◆ 定期的に眼科で検査を

Q.カラーコンタクトレンズを使用することは、目にあまり良くないのでしょうか。

A.カラーコンタクトレンズは、度数の入っていないのは眼科以外でも購入することができます。しかし、それらには、本当に安全かどうかはっきしていないものもあります。色素がしみ出してこないと立証されているカラーコンタクトレンズは一握りです。染み出した色素が眼に直接影響があるかというのは、また別の話です。本当に危険なものは売っていないので、カラーコンタクトレンズを使用すること自体は問題ありません。しかし、コンタクトレンズをつけたまま眠ってしまったり、常時つけているといった行動は眼に良くありません。コンタクトレンズを装着するということは、角膜や、黒目の部分、裏まぶたにコンタクトレンズが接触しているということであり、前述したように目の感度が鈍くなったり、瞬きが不完全になることで涙の分泌が低下します。また、レンズの汚れや傷が原因で結膜炎といった問題が起こることもあります。
安全であっても装用感がよくない、度数が合わないといった問題もあるので、コンタクトレンズを購入する際は、眼科で診てもらって自分にあったものを選ぶと良いでしょう。
そして何より、定期的な検査が大切です。普通は眼に異常を感じてから眼科に行きますが、本来であれば3ヵ月に1回や半年に1回は、定期的な検査をしていただきたいです。
人は角膜の部分に痛みの神経があります。しかし角膜の表面に痛みを感じる神経があるわけではなく、少し下の部分にあります。角膜が欠損して傷つくことでこの神経がむき出しになると、人は痛みを感じます。痛みを感じる時には、角膜がこの神経まで傷ついてしまっているのです。薄い傷の時点であっても、眼科で診てもらえれば気づくことができます。その上で、コンタクトレンズの装着時間を短くするように、といった適切な指導をしてもらうことができるので、定期的な検査を受けることはとても大切です。

◆ 次号(平成29年10月1日号)、後編につづきます。

プロフィール
川端 秀仁

大阪大学理学部数学科卒業し早稲田大学理工学部大学院応用光学修士課程修了
平成5年千葉大学医学部および大学院博士課程修了
千葉県山王病院眼科部長を経て、平成14年千葉県新浦安にかわばた眼科開業
平成6年より当財団の眼底写真判定に従事
現 浦安市教育委員および学校保健会会長

財団マスコット「けんしー」