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ノロウイルス検査

厚生労働省によれば、ノロウイルスによる食中毒は一年を通して発生し、特に11月から発生件数が増え始め12月~1月にピークとなる傾向があるとされており、年間に発生する食中毒事件の約40%、患者数では約65%におよぶとされています。
ノロウイルスは、ノロウイルスに感染した人(感染しても症状の無い人も含む)の便や吐ぶつ中に多量に含まれています。またカキを中心とした二枚貝の中に蓄積されていることもあります。
ノロウイルスは感染力が非常に強いことから、このウイルスが少量付着した手指や十分加熱されていない二枚貝等の食品などを介して経口的に感染します。このウイルスに感染すると、主に吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などの症状がでますが、発熱は軽度(37℃~38℃)とされています。一方、中には感染しても全く症状を出さず(不顕性感染者と呼ぶ)にノロウイルスを含んだ便を排泄する人もいます。
ノロウイルスの感染を防ぐためには、時間をかけて十分に手指を洗うこと、食品を十分に加熱することなどがあります。また、ノロウイルスによる食中毒の集団発生を防ぐためには、調理等に関係する人たちが定期的にノロウイルスの検査を受けることでノロウイルスの感染を早期に把握することが重要となります。

ノロウイルス検査とは、便中のノロウイルスの有無を調べる検査です。財団では、平成27年10月からノロウイルス検査が受けられるようになりました。

検体及び検体量

小指の頭大(約5g)の便(検査用の便は、当財団の受付で購入した専用容器に入れてください)

検査方法

イムノクロマト法

検査所要日数

3~5日

お問合せ:一般検査課細菌検査室
TEL 043-246-8658

ノロウイルスの感染経路

  • 人からの感染
  • ①ノロウイルスの患者や感染者の便や吐ぶつに含まれているウイルスが、患者等に触れた第三者の手指を介して直接的に経口感染する場合、患者等の手指を介してドアノブなど人がよく触れる場所に付着し、これに触れた第三者が手指を介して間接的に経口感染する場合などがあります。特に、学校や老人施設などの共同生活施設では、この様な感染経路で多くの患者が発生することがあります。
    ②患者の吐ぶつを処理した跡を消毒しなかったことで、残っていたノロウイルスが埃とともに舞い上がり、これを吸引することで感染することがあります。

  • 食品からの感染
  • ①ノロウイルスに感染した人が手指を十分に洗わずに調理などをすることで食品をウイルスで汚染し、この汚染した食品を食べた場合に感染します。
    ②ノロウイルスが蓄積している二枚貝やノロウイルスが付着している食品を生や十分な加熱をしないで食べた場合に感染することがあります。

ノロウイルスの感染を予防しましょう!

  • 「手洗い」をしっかりと!
  • 手洗い

    特に、調理や食事の前、トイレの後、調理後は石鹸でよく手指を洗い、流水で十分に流しましょう。


  • 「患者や感染者からの感染」を防ぐ!
  • 予防

    家庭や集団生活している施設等でノロウイルス感染が発生した場合、患者や感染した人の便や吐ぶつに含まれているウイルスが手指を介して経口的に二次感染する場合、吐ぶつを処理した跡に残ったウイルスが埃と共に舞い上がり、これを吸引することで感染する場合などがあります。
    この様な感染は、患者等に触れた後や患者等がよく触れる場所をさわった後に手指の洗浄を十分に行うこと、吐ぶつを処理した跡の消毒を十分に行うことで予防することが可能です。

  • 「食品からの感染」を防ぐ!
  • 調理
    ①ノロウイルスは、加熱することでウイルスの活性を無くすことができます(不活化)。ノロウイルスに汚染されている恐れのある二枚貝などの食品中のノロウイルスを不活化するためには、食品の中心部を85℃~90℃で90秒間以上加熱する必要があるとされています。加熱して食べる食材は、中心部までしっかりと火を通すことで感染を予防することができます。
    ②ノロウイルスに汚染した調理器具や調理台は、次亜塩素酸ナトリウムや加熱によりウイルスを不活化することができます。
    次亜塩素酸ナトリウムで不活化する場合には、調理器具を洗剤などを使用して十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度 200 ppm)で浸すように拭きます。また、加熱により不活化する場合には、熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。

ノロウイルスに感染したら?

ノロウイルスに感染すると、約24~48時間(潜伏期間)経過後に吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、などの症状が出ます。通常、これらの症状が1~2日続いた後に治癒し、後遺症もありません。また、健康で体力のある方は、感染しても発症しない場合(不顕性感染)や、軽い風邪のような症状の場合もあります。ただし、子どもやお年寄りなどでは重症化することがあるため、特に注意が必要です。
現在、ノロウイルスに効果のあるワクチンや抗ウイルス剤はありません。体力の弱い乳幼児、高齢者が感染した場合には、脱水症状を起こしたり体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行います。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。下痢止め薬は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけの医師にご相談ください。

ノロウイルスの不顕性感染を確認しましょう!

ノロウイルスに不顕性感染(※)している食品従事者などを介してウイルスに汚染された食品を原因とする食中毒の集団発生事例が、近年増加傾向にあります。不顕性感染者は、下痢等の症状がないことから手洗いなどの感染予防措置をおろそかにする場合があり、これが原因で無意識に施設を汚染し、集団発生の感染源になる可能性があります。
食品取扱従事者は、不顕性感染を早期に把握し、感染者からの二次汚染による食中毒を防ぐためにノロウイルス検査を受けることが重要です。

※不顕性感染とは先生

感染していても症状があらわれない場合をいいます。