●●● 2-1 ツベルクリン反応検査・BCG接種(専門)1 ●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 
  Q.ツベルクリン反応検査の注射部位、方法、注意点について教えてください。  
 

 ツベルクリン反応検査・BCG接種を実施する場合、予診を行い対象者を選出する必要があります。

ツベルクリン反応検査 
 注射部位(図3参照)は前腕屈側面の中央よりやや上、下の2ケ所および上腕屈側面下部の左右計6ケ所が、結核予防法施行規則で定められていますが、一般的には前腕屈側面に注射した方が良いと思われます。注射部位に湿疹などの皮膚病がある場合はその箇所を外して接種し、同一部位に反復して接種しないよう注意が必要です。 
 溶解後はツ反応液の力価の低下を防ぐため、2−3時間以内に使用するように注意し、0.1mlを正確に皮内に浅く注射します。その場合6−10mm径の丘疹ができます。 
 接種後は注射部位をもんだり、こすったりしないこと、また、当日の激しい運動は控えるよう指導します。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

●●● 2-1 ツベルクリン反応検査・BCG接種(専門)2 ●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 
  Q.BCGの接種部位、方法、注意点などを教えてください。  
 
 

 ツベルクリン反応検査・BCG接種を実施する場合、予診を行い対象者を選出する必要があります。 

BCG接種
 接種部位(図4参照)は、ケロイドや瘢痕の発生が少ない上腕外側三角筋下端部で行います。消毒に用いたアルコールが十分乾いたことを確認してから、上腕を水平に保ち、スポイトで溶解したワクチンを一滴落とし、上腕の長軸に沿って長さ3cm程度にワクチンを塗り広げ(図4参照)、ツバが皮膚に接するまで強く2回押します。通常ワクチンは、1適で十分量ですが、泡が混じっている時は更に1適追加し接種します。その際重なったり離れすぎたりしないよう注意します。接種後は、よく乾いたことを確認してから衣服の袖をおろし、当日は直射日光に当てないようにします。当日の入浴はかまいませんが、接種部位は清潔に保ち、こすったりしないように指導します。また、当日は激しい運動は避けますが、普通の運動やプールは支障ありません。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

●●● 2-1 ツベルクリン反応検査・BCG接種(専門)3 ●●●●●●●●●●●●●●●●

次の質問へ 一般からの質問へ
目次へ あいうえお順検索へ  戻る
 

 
  Q.ツベルクリン反応の判定方法について教えてください。  
 

ツベルクリン反応の計測 
 注射後48時間後(2日目)に測定を行います。やむをえず3日目に測定をする場合でも臨床的な価値は劣らないとされています。十分明るい間接光の下でキャリパー、あるいは物差しでミリメートル単位(1mm未満は四捨五入)で測定します。初心者は発赤径の2点にボールペンで印をつけ測定することをお勧めします。これは、硬結を測る場合、特に有効です。なお、計測の際は測定の妨げになりますので、注射部位をアルコール綿で拭いてはいけません。計測する項目は、次の各項目です。  

@発赤径の計測: 最大発赤径を測定します。
 
A硬結の有無: 視診ではなく必ず触診で確認します。周囲の皮膚と区別しうる皮膚のしこりが、軽い膨隆となって観察できることもあります。光に斜めにかざして局所を観察することも必要です。針痕と誤らないよう注意します。
 
B二重発赤の有無: 発赤が中心部に強い発赤、その周辺に弱い発赤が取り囲んで同心円状に二重に見えるとき(二重発赤)は外側の発赤を測定します。注射による内出血を発赤と見誤らないようにします。発赤は組織学的には毛細血管の拡張ないしうっ血で、圧迫すると一時的に消えますが、出血は消えません。
 
C水疱の有無: 水疱には径が2−3mmの小さいものが数個あるものから、それらが融合して1cm以上もあるものまでさまざまです。発赤の中に紫色の部分として出血が認められることがあり、水疱などに伴うことが多くありますが、注射による内出血は除きます。
 判定前に局所をこすったり、吸ったりして人工的な発赤を作ることがありますが不自然な形の発赤をみたら、10−20分後に再度発赤を確認して下さい。

ツベルクリン反応の判定 
 結核予防法では下記のように判定の基準を定めています。(施行規則第2条)(表1参照)


 

 

 

 

 

 

 

 

  

●●● 2-1 ツベルクリン反応検査・BCG接種(専門)4 ●●●●●●●●●●●●●●●●

次の質問へ 一般からの質問へ
目次へ あいうえお順検索へ  戻る
 

 
  Q.ツベルクリン反応の記載方法について教えてください。  
 

記載方法
 結核予防法(施行規則第2条2項)では、発赤長径のミリ数および硬結その他の副反応の有無を記録することになっていますが、定期外健康診断の場合などツベルクリン反応の成績を詳しく分析するためには昭和49年の予防法改正まで行われていた下記の方法(図6参照)で、硬結・二重発赤・水疱・壊死の有無などを記録しておくことをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

●●● 2-1 ツベルクリン反応検査・BCG接種(専門)5 ●●●●●●●●●●●●●●●●

一般からの質問へ
目次へ あいうえお順検索へ  戻る
 

 
  Q.BCG接種後、接種部位の強い反応や腋窩リンパ節の腫脹がみられる場合はどのように対処したらよいでしょうか?  
 
 

 通常初回接種の場合は、接種後2週間から1ヶ月くらいの間に針痕に応じた発赤、腫脹、硬結がみられ、その後痂皮になりますが、反応が強いと膿疱を作ることもあります。このような変化は接種後1ヶ月目くらいが最も著明で、痂皮は自然に剥れていきます。 
 局所を清潔に保ち、じくじくするようならば、マキロン、アクリノール、リバノール等の一般消毒薬を塗布します。それでも治らず潰瘍が大きくなるようでしたら、何か化膿性の菌が感染していることも考えて抗生物質の塗布をすると良いと思います。 
 また接種して1−3ケ月ごろ腋窩リンパ節の腫脹やごくまれに化膿することがありますが、ほとんどが時間の経過とともに治癒しますので、手術でリンパ節を摘出したり、膿を吸引したり、抗結核薬をのむことは必要ありません。