熱中症―高温多湿は要注意!その症状と対処法、予防法など

千葉県予防衛生協会(当財団前身)機関誌『アンテナ千葉』82号(平成14年7月号) 
連載・「スポーツと健康」第二回より

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  これからの季節は、日本特有の高温多湿の気候となります。
 そこで今回は、このような暑さの中でスポーツを行う時に注意していただきたい「熱中症」を取り上げてみました。

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1.熱中症とは …

 熱中症は、特に気温・湿度が高く、風も無い時に激しい運動(労働)などを行うと、筋肉から大量の熱の発生や、脱水などの影響により起こると言われています。皆さんも、炎天下や蒸し暑い室内でのスポーツ中、めまいや頭痛・吐き気などを経験したことはありませんか。重度になると応答が鈍くなったり、言動がおかしくなったり、意識が無くなってしまうことがあります。
  このような暑さ等により起こる障害を「熱中症」と言います。

2.熱中症を防ぐには

(1)
 

気温や湿度が高いグラウンドや室内でのスポーツは、汗をたくさんかきます。こんな時はのどが渇く前にこまめに、水やスポーツドリンクなどで水分を補給しましょう。


(2)
 


運動強度が強かったり、運動量が多かったりすると、高温多湿状態でなくても熱中症の危険が高まります。また、急に暑くなった時や夏の初めなど、身体が暑さになれていない時にも発生率が高まりますので、暑さになれるまで(1週間程度)は、軽い運動から始め徐々に増やしていきましょう。
(3)
 
暑い時のスポーツウエアは、吸収性や通気性のよいものにし、屋外では帽子を着用しましょう。また、防具等を付けるスポーツでは、休憩中に衣服を緩めできるだけ熱を逃がしましょう。
(4) 疲労や下痢等体調の悪い時は、身体の体温調節能力が低下し熱中症につながります。無理をしないようにしましょう。
(5) 運動の前後に体重測定をし、運動中に汗などで失われた水分を補給しましょう。(運動による体重減少が、体重の2%を超えないように水分を補給する必要があると言われています)
 
3.熱中症になった時の応救処置は

(1)

めまいや頭痛・吐き気などの軽度の場合は、涼しい場所に移動し、衣服を緩めて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
(2) 吐き気やおう吐等で水分補給ができないような場合には、病院に搬送し点滴を受ける必要があります。
(3)
 
言動がおかしかったり、応答が鈍かったり、意識が無い等の重度の場合は、救急車を要請し病院へ一刻も早く搬送する必要があります。体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態で意識障害が起こり、死亡率が高いので緊急を要します。救急車が到着するまでの処置も重要で、水をかけたり、濡れタオルをあてて扇いだり、氷があれば首・脇の下・足の付け根等太い血管のある部分を冷やすことが効果的です。

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  暑い中でのスポーツは、汗をかき身も心もスッキリして気持ちが良いものです。適度な運動と休息、そして水分補給を忘れず、暑さに負けず思いっきりスポーツで楽しみましょう。   
                 (千葉県スポーツ科学総合センター)
 


▲千葉県スポーツ科学総合センター
                 トレーニングルーム

〈参考文献〉
・財団法人日本体育協会・日本スポーツ少年団
 「子どものスポーツ活動中の熱中症予防 GUIDE BOOK」

・千葉県消防学校
 「平成13年度千葉市・船橋市消防局救急出動件数及び搬送人員」

・千葉県スポーツ科学総合センタースポーツ科学講座
 「運動時の暑熱環境対策について」

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 この記事は 平成15年3月まで、“アンテナ千葉”に連載 しておりました『スポーツと健康』の第二回目「知ろう・防ごう・熱中症!」を再構成し、掲載しました。

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