生活環境が衛生的かつ快適になった昨今、“食中毒なんて自分とは関係ない話”なんて思ってはいませんか?でも食中毒は何も食品メーカーや飲食店等によるものばかりではありません。
「平成19年食中毒発生状況」(厚生労働省)によりますと、家庭での発生は10.0%にも上ります。(下グラフ参照)

食中毒の患者数は生活環境の向上とは関係なく、実は過去45年間ほとんど変化していません。というのも多くの食中毒の原因は「細菌」。私たちが毎日口にする食品に容易に紛れ込むことができる上、短時間の間に何万倍にも増殖したり、他へ移ったりすることができます。
私たちが知らないうちに被害が大きくなってしまうことも少なくないのです。
特に最近では、暖房機器の普及、輸入食品の増加、食品の大量流通など、食中毒は一年を通して発生しやすい状況にあり、より身近な問題となっています。
…というわけで、ここでは肉眼では見えない手強い敵“食中毒”について知り、その予防法やかかったときの対処法などを考えてみましょう。
知っていれば防げることもあります。日頃から、被害を最小限にくい止めるよう心がけることが大切です。

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【参考文献】
「食中毒の恐怖――実際に役立つ知識と予防」金政泰弘、三輪谷俊夫(菜根出版)
「食中毒性微生物」総合食品安全事典編集委員会/編(産調出版)
「NEW健康手帖19 食中毒を予防しよう」本田武司(保健会館健康教育推進本部)
「食中毒の中身変わる」前島健治(兵庫県予防医学協会“あすの健康 No.39”)
「腸管系病原菌の検査法」善養寺浩、坂井千三、寺山武、工藤泰雄、伊藤武(医学書院)
「細菌性食中毒の診断と治療」相楽裕子(日本醫事新報No.3919/1999年6月5日号)